昨今の少子化は若者の婚姻減が原因ですが、決して「若者の恋愛離れ」などという価値観が問題ではないです。
生動向基本調査で1992年から2021年まで20〜30代の独身男女の男4割、女5割が結婚に前向きでまったくといっていいほど変化はありません。
つまり、婚姻が減ったのは若者の恋愛思考の低下や結婚意欲の減退などではないということです。
今回は、この若い人たちの結婚に関しての考えについて述べてみたいと思います。
🔶若者の婚姻数がここ10年間で急激に減った理由
では、なぜ若者の婚姻数が減ったかといえば、それは20〜30代の中間層年収帯の婚姻が減ったことがすべてです。それも、ここ10年間で急激に。
内閣府の国民生活基礎調査より、20〜30代世帯主の児童のいる世帯の数は、2003年から2013年の10年間ではほぼ減ってはいません。
しかし2013年から2023年の10年間で約50%減です。
しかも、世帯年収別に増減を見ると、年収300万円未満では55%減、年収300〜500万円の中間層帯では66%減です。500万円以上では38%減にとどまっていることから
人口ボリュームの多い中間層の若者の結婚と出産が特に減っていることを示しています。
ちなみに、世帯年収900万円以上では逆に14%も増えています。要するに、これだけ婚姻や出生が減っているとはいえ、経済上位層はまったく減っていないわけです。
基本的に、大企業と官公庁の年収中央値はほぼ同額です。当然、中小企業はそれより低いのですが、これも経済上位層である大企業と官公庁の未婚率は増えてはおらず、未婚率が上昇しているのは中小企業の男性だけです。
このように、婚姻数が激減しているとは言っても、経済上位層の婚姻数はまったく減ってはおらず、経済中間層以下だけが未婚化しているというのが、婚姻減の真相です。
🔶どの層が結婚できなくなっているのか
さらに、経済力だけではなく、恋愛経験とリンクさせることによって、どの層が結婚できなくなっているのかについて明らかにしたいと思います。
わかりやすくするために、弱者・中間・強者という3分類にします。
経済力は、年収300万円未満を経済弱者、300〜500万円を経済中間、500万円以上を経済強者として分類します。
恋愛力は、今までの恋愛経験人数1人以下(0人も含む)を恋愛弱者、2〜4人を恋愛中間、5人以上を恋愛強者として分類します。
それぞれの分類ごとに20〜30代男女の未婚と既婚の構成を見ていきます。
まず、20〜30代男性ですが、経済強者群はその恋愛経験人数にかかわらず、未婚人数より既婚人数が上回ります。つまり、既婚率が高いということです。
恋愛経験が豊富だったら結婚できるかといえば、「経済弱者×恋愛強者」の男性は結婚できていません。
それどころか、経済弱者群は、恋愛経験の多い少ないに関係なく、すべて未婚男性が多くなっています。
結論としては、男性の結婚決定要因は、恋愛経験などではなく経済力であることがわかります。
人口ボリュームがもっとも多いのは中間層ですが、この「経済中間×恋愛中間」から「経済中間×恋愛弱者」の未婚数が多いことが全体の未婚率を押し上げ、結果として中間層の婚姻減を引き起こしていることになります。
🔶女性で未婚が多いのは?
一方、女性のほうはどうでしょう。
男性同様、女性も経済強者の既婚率は高いですが、男性と比べて、経済中間も経済弱者も恋愛経験が普通以上であれば既婚率は高いです。
女性の未婚が多い層は、経済力は関係なく、恋愛経験が豊富であるかどうかで決まってくるみたいです。
つまり女性は、男性ほど経済力の影響を受けるものではないとわかります。
これまでの人生経験から言いますと、女の子はどうしても恋愛に積極的になれない子たちが一定数いますね。
女の子の中には男性が近づいてくると、反射的に避けようとするような女の子がいたりするものなのです。
女の子で未婚の人は、魅力的であってもあと一歩が踏み出せない人である場合も多いと感じます。
男性でもっとも未婚率が低いのは「経済強者×恋愛強者」で未婚率28%。
未婚率がもっとも高いのが「経済弱者×恋愛弱者」で未婚率97%です。
結論として、男性は経済力が下がれば下がるほど未婚率はあがります。恋愛経験の差はあまり関係ないです。
つまり「稼ぎが中程度のモテ男」より「500万円以上の年収がある恋愛経験が少ない男性」のほうが結婚相手として選ばれているということです。
未婚男性が「金がないから結婚できない」ということを頑なに「そんなことはない」と認めようとしない意見がありますが、明らかに男性の場合「結婚できるかどうかは金次第」と言えます。
女性の場合、もっとも未婚率が低いのは、「経済弱者×恋愛強者」の39.7%。
もっとも高いのは「経済弱者×恋愛弱者」の77.5%です。
男女ともに「経済弱者×恋愛弱者」の未婚率が一番高いですが、男性と違って、女性の場合は必ずしも経済強者であればあるほど結婚しているというわけではないことです。
経済強者の男女間で比較すると、恋愛力にかかわらず女性の未婚率のほうが男性を上回ります。「経済強者×恋愛強者」の未婚率は男性より女性のほうが20%ポイントも高い。
つまり、女性にとって経済強者であることは結婚に必ずしもプラスに作用するものではないのです。
🔶女性の希望は経済強者男性に集中
さて、こうしてみた時に、なぜ中間層の結婚が激減しているかの答えが見つかります。
女性は、結婚相手として自分より年収が上か、少なくとも同程度の相手を選好するという「経済力重視」があります。
結婚生活は経済力が必要ですからその志向は当然でしょう。
しかし、そうなると、女性の希望は経済強者男性に集中します。
このブログでは年収500万円以上を経済強者としましたが、マッチングアプリや結婚相談所での条件として「男性の年収500万円以上」というものがよくネット記事でも言われています。
そういう条件で絞り込みをすればするほど、対象の男性の数は少なくなり、男性は経済強者なら恋愛弱者でも結婚できる反面、経済強者を希望する女性が全員その希望をかなえることはできなくなります。
年収条件を下げれば相手はいますが、女性たちは条件を下げることをよしとはしません。経済力の弱い男性が大量に余ることになります。
結果、中間層以下の未婚率だけが上昇します。それが児童のいる世帯年収300万〜500万円の中間層帯で10年間で66%減という大幅激減につながっていくのです。
そんなことになるくらいなら年収300万円同士で世帯年収600万円として結婚生活を運営すればいいじゃないという意見もあるかと思います。
しかし、結婚から先にある出産・育児の問題を見越しているのではないでしょうか⁉️
育児を考えた場合、そんなにも働けないと考えるからです。昨今、話題になった「103万の壁」がそれですね。
300万円どころか結婚したら100万円前後の収入が実状ではないでしょうか?
かくして、経済力も恋愛力も中間層は、男性は「金がないから結婚できない」と言い、女性は「適当な相手との出会いがないから結婚できない」と愚痴を言うばかりになります。
🔶的はずれな少子化対策
今、実施されている少子化対策は、対策がなくても結婚が可能な経済強者夫婦に対する厚い支援ばかりで、これでは出生数は絶対に増えません。
政府は賃上げばかり口にしますが、賃上げの恩恵もまた経済上位層に集中します。つまり、上位層と中間層の格差がより広がるだけです。
すでに、結婚も出産も贅沢な消費財化していえるかもしれません。このままでは、結婚も子育ても「富裕層の特権」と化してしまうでしょう。
🔶まとめに代えて、昭和世代からの苦言
ただ、最近の20代〜30代を見てますと、二極化が進んでいるようですが、中間以下の層がやる気がないと感じます。
若い人たちに驚くのは、20代で何千万円もの年収がある人が結構の数がいて、自分の若い頃に比べて、羨ましい限りですが
それに反して、年収300万円以下の男性たちは、原則、その言動について、ほとんど話しになりませんな😫
僕の取引先の女の子が妊娠したのですが「結婚しよう」も言わなければ「中絶してくれ」も言わない。
今の若い男性は女の子を妊娠させても、まったく責任を取ろうとしません‼️
SNSでの動画の中で、70代のお年寄りに対して、1人でも酷い!と思うところなのに2人で殴ったり蹴ったりしてるのです😡
さらに、僕の若い頃の80年代に比べて「ホストもかっこ良くなったなぁ。」と思いますね。あの頃のホストの顔は、見れる程度でしたから…😵
ある人に尋ねると「今の若い人たちは、情報がありすぎて、何を信じて良いか自信がないんですよ。」と言われました。
しかし、付き合うのなら、それなりの責任を分担するべきで、女の子だけ辛い想いをさせるべきではないと思うのですが…🤔
感覚的に、半分くらいの20代男性は付き合うに値しないと感じます‼️
20年前くらいでしょうか?「草食系男子」とか言われていたのは…さらに今は女の子を自分の欲を満たすだけの扱いをする男性が増えたように感じます😓
そのため身近にいる女の子たちには…「これからは子どもが欲しいと思ったら、ひとりで育てるしかないよ」と言ってます🫠
あるいは、我々50代、60代男性が、女の子に希望を与える必要があるのではないかと考えています。
親子ほど年の離れた女の子と付き合うのは、自分があの世に旅立った後の事を考えると、辛いのですが、女の子とよく話し合ってから付き合うべきと考えています。
今は「若い女の子と付き合えていいね〜」だけではなく、もっと責任は重くなってると思いますよ‼️