クレジットカードを比較する項目は「還元率」「年会費」「付帯特典」「ステータス」など、さまざまありますが、それらを総合的に判断して、自分にぴったりの「最強クレジットカード」を見つけるのは難しいですね。
ここでは、「年会費永年無料」と「ポイント還元率」のみを考察してみました。
🌟年会費永年無料カード
(条件をクリアすれば、年会費無料になるカードは排除しました)
・楽天カード
・三井住友カード(NL)
・JCB CARD W(ダブル)
・PayPayカード
・三菱UFJカード VIASOカード
・エポスカード
・セブンカード・プラス
・イオンカードセレクト
・ライフカード
・セゾンカードインターナショナル
ポイント還元率
【結論】万人にお得なカードはない!何枚かの組み合わせで持つ方が良いと結論付けました。
クレジットカードでお得にポイントを貯めるなら、普段使う店で還元率が高いカードを組み合わせるのがおすすめです。
なぜなら、いつでもどこでも爆発的な高還元率を狙えるクレジットカードは存在しないこともわかりました。
ポイント還元率が高いクレジットカードを選ぶ際は、まず支出の大部分を占める食料品・日用品・固定費の支払いに使うカードを1枚ずつ選ぶことです。
たとえば、コンビニで食料品を買う人には「三井住友カード(NL)」がおすすめです。
セブン-イレブンやローソンなどの対象のコンビニでの還元率が最も高かったので、コンビニユーザーなら効率的にポイントを貯められます。
次に、上記以外の支払いで使用する、どこでもいつでも高還元率なクレジットカードを選びましょう。
たとえば「リクルートカード」ならいつでも1.2%還元されるため、利用する店やシーンを選ばずお得に買い物できますよ。
還元率が常時1%を超えるカードはかなりレアなので、オールマイティにお得を狙える1枚です。
ポイント還元率が高いクレジットカードの選び方
ポイント還元率が高いクレジットカードを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「4つのポイント」をご紹介します。
1.ポイントを効率よく貯めるならクレジットカード何枚か組み合わせるのがおすすめ。
クレジットカードによってお得な店が異なるため、日頃から利用する店にマッチしたカードを組み合わせるのがおすすめです。
しかし、どのように組み合わせを決めればよいのかわからない人は多いでしょう。
ここでは、毎日の生活で最もお得にポイントを貯められる方法を紹介します。
クレカ1枚でお得は狙えない!店舗・シーンに合わせて使い分けるのが基本
いつでも無条件で2.0%以上還元されるようなクレジットカードはありません。
ゴールドカードやプラチナカードなどのランクが高いカードなら常時2.0〜3.0%還元されるものもありますが、年会費が最低でも10,000円かかります。
カードをたくさん利用しないと年会費の元が取れないので、実質的な還元率は高くありません。
そのかわり、特定の店で5.0%以上ものポイントが還元されるクレジットカードが増えています。
たとえば「イオンカードセレクト」はコンビニでは0.5%しか還元されませんが、イオンの系列店では最大6.5%お得です。
また「三井住友カード(NL)」はスーパーでは0.5%ですが、セブン-イレブン・ローソンなどの対象のコンビニでは最大7.0%還元されます(条件により差異有り)
クレジットカードを選ぶ際は、自分が普段使う店で1.5%以上還元されるかを目安にチェックしましょう。
一般的には「還元率が1.0%以上なら高還元率」とされています。
組み合わせを決めるステップはたったの3つ!「使用頻度の高さ」に応じて決めよう
クレジットカードの組み合わせは、使う頻度が高いものから順に選びましょう。
まずは、食料品・日用品・固定費など日常的な支払いに使う「メインカード」を選びましょう。
食料品用のカードはスーパーかコンビニ、
日用品用のカードはドラッグストアかECサイトのどちらかよく使うほうでお得なカードを選ぶのがおすすめです。
2 Step①:食料品&日用品の支払いに使う「メインカード」を決めよう
まずは、使用頻度がとくに高いメインカードを選びましょう。
次の見出しからは、検証結果を基にスーパー・コンビニ・ドラッグストア・ECサイト・固定費の支払いで最もお得だったカードを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
スーパーなら「イオンカードセレクト×イオン」が最もお得!
イオンでもっとお得に買い物するなら「ビックカメラSuicaカード」を併用するとよいでしょう。
イオンカードセレクトは、お客様感謝デー以外の日には最大1.5%還元にとどまります。
一方、ビックカメラSuicaカードならSuicaへのチャージ・支払いでいつでも最大2.0%還元されるので、買い物する日にかかわらず高還元率を狙えます。
コンビニなら「三井住友カード(NL)×セブン-イレブン・ローソン」がおすすめ
コンビニでお弁当・おにぎり・お惣菜などを買うことが多い人には、三井住友カード(NL)がおすすめです。
Visaのタッチ決済・Mastercard®︎タッチ決済をスマホのタッチ決済で利用すると最大7.0%還元されます(条件により差異有り)
コンビニが発行しているクレジットカードと比べても、三井住友カード(NL)のほうがお得。
「ローソンPontaプラス」はローソンで最大6.0%、「セブンカード・プラス」はセブン-イレブンで1.0%にとどまります。
毎月1.5万円使った場合、セブンカード・プラスよりも三井住友カード(NL)のほうが、1年間でハイブランドの化粧品を買えるほどのポイントが貯まりますよ。
ただし、最寄りのコンビニがファミリーマートの場合は「ファミマTカード」を検討するとよいでしょう。
ファミリーマートでは、三井住友カード(NL)を利用しても7.0%還元を受けられません。
ファミマTカードならファミリーマートでいつでも2.0%還元されるので、毎月1.5万円使うと年間3,600円分のポイントを貯められます。
ドラッグストアで日用品を購入するなら「dカード×マツキヨ」がお得
ドラッグストアで洗剤やシャンプーなどの日用品を買う人には、マツモトキヨシで3.0%還元されるdカードがおすすめです。
dカードでの支払いで1.0%還元されるのに加え「特約店ポイント」として2.0%上乗せされます。
毎月6,000円使うと、1年間でちょっとお高めのランチを楽しめるほどのポイントを貯められますよ。
なお、最寄りのドラッグストアがウエルシア・ツルハドラッグ・スギ薬局などの場合は、別にカードを使って支払ったほうがお得です。
ECサイトで日用品を買うなら「PayPayカード×Yahoo!ショッピング」がおすすめ
楽天市場やAmazonなどのECサイトで日用品を購入するなら、Yahoo!ショッピングPayPayカードを使うのがおすすめです。
PayPayカード特典やストアポイントなどの特典により、毎日最大5.0%還元されます。
とくに目を見張るのは、「5のつく日キャンペーン」「ボーナスストア」など定期的に開催されるキャンペーンを活用すれば、最大31.5%ものポイントを獲得できること。
月1万円使った場合、メルカリ×メルカードに比べ年間33,000円分もお得であることがわかりました。
楽天カードも楽天市場で最大28.0%と高還元率ですが、条件が多くすべてクリアするのは難しい点がネックです。
最大還元率を達成するためにクリアすべき条件の数はPayPayカードが8個だったのに対して楽天カードは16個もありました。
爆発的な高還元率を達成しやすいのはPayPayカードといえるでしょう。
ただし、繰り返し利用しているECサイトがあるなら、そのECサイトでお得なカードを選べばOKです。
何度も使っていればそのECサイトの独自ポイントが貯まっているはずなので、無理に乗り換える必要はありませんよ。
公共料金や固定費の支払いには「JCB カード W」がおすすめ
電気代の支払いにはJCB カード Wがおすすめです。
東京電力・関西電力などの主要な電力会社への支払いで常に1.5%還元されます。
固定費の支払いでは還元率が大幅に下がってしまうカードもあるなかで、1.5%のポイントが還元されるのはめずらしいといえます。
電気代を毎月1万円支払った場合、平均に比べ年間で600円分ほどお得です。
たった600円と思うかもしれませんが、電気代は毎月必ず支払うものなので、長期的に支払い続ければ10,000円分ほどのポイントを貯めることも夢ではありません。
ただし、ガス代や水道料金の支払いでは1.0%還元にとどまります。
電気代はJCB カード Wで、ガス代や水道料金は別にカードを使って支払えば、よりお得を狙えます。
JCB カード Wは、東京電力や関西電力だけでなく地方の電力会社への支払いでも1.5%還元されます。
2023年9月現在、1.5%還元される電力会社は以下のとおりです。
北海道電力
東北電力
東京電力
中部電力
北陸電力
関西電力
中国電力
九州電力
沖縄電力
地方在住の人でもポイントをお得に貯められるので、ぜひ検討してくださいね。
3 Step②:メインカードではカバーできない支払いに使う「他のカード」を決めよう
次に、メインカードではカバーできない店での支払いに使う別カードを決めましょう。
別カードは、選び方②で紹介した店舗が近くにない場合や、ほかの店舗で食料品や日用品を買う場合に使うカードです。
選択肢は「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®︎・カード」と「リクルートカード」の2つ。
毎月のカード利用額が5.4万円を超えるかどうかで選んでください。
次の見出しからは、それぞれのカードの強みを解説します。
「セゾンパール・アメックス」ならQUICPay支払いで最大2.0%還元!
メインカードでの支払い分を除いた支出が月5.4万円未満なら、セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®︎・カードがおすすめです。
カードに搭載されているQUICPay機能を使って支払えば、最大2.0%ものポイントが還元されます。
カード単体で狙える通常還元率が最も高いことがわかりました。
スマホ決済を利用したり電子マネーにチャージしたりすることなく、いつでも高還元率を狙えます。
カード単体での還元率は0.5〜1.0%程度にとどまるカードが多いことを考えると、常時2.0%還元されるのは大きな強みといえます。
ただし、2.0%還元されるのは年間30万円までである店には注意してください。
30万円を超えた分はQUICPayで支払っても0.5%しか還元されないので、毎月のカード利用額が5.4万円以上なら次に紹介するリクルートカードのほうがお得ですよ。
「リクルートカード」ならいつでもどこでも1.2%還元!
毎月のカード利用額が5.4万円以上なら、リクルートカードがおすすめです。
支払い方法や年間利用額にかかわらず常時1.2%も還元されるので、今最もオールマイティなカードといえます。
今回、調べたクレジットカード30枚のうち、無条件で1%超のポイントが還元されるのはリクルートカードだけでした。
「還元率1.0%のクレジットカードと0.2%しか変わらないならあまり意味がないのでは?」と思うかもしれませんが、月10万円使うと1年間で2,400円分多くポイントが貯まります。
小型家電やプチプラのコスメを買えるほどの差がつくと考えれば、0.2%の差は決してあなどれません。
また、ネットでの支払いや固定費の支払いでも必ず1.0%以上還元されるのはリクルートカードだけです。
特定の店で爆発的なお得さを狙えるわけではありませんが、使う店を選ばず幅広いシーンで重宝する1枚といえるでしょう。
4 Step③:必要に応じてライフスタイルに合った「サブカード」をプラスしよう
さらなるお得を狙いたい人は、週1〜3回ほど利用する店舗でポイントを貯めるためのカードをサブカードとして作ることも考えられます。
自分の生活を振り返り、比較的使うことが多い店舗があればサブカードを作ってみてもよいでしょう。
ビックカメラやガソリンスタンドを利用する人は「ビックカメラSuicaカード」を選ぶとよいでしょう。
ビックカメラSuicaカードでチャージしたSuicaを使ってビックカメラで買い物をすると、11.5%ものポイントが還元されます。
家電量販店での還元率が最も高かったので、ガジェット好きにぜひ検討してほしい1枚です。ENEOSや出光でも2.0%還元されるので、車移動が多い人にもおすすめですよ。
外食が多い人やクレカ積立に関心がある人は、三井住友カード(NL)を検討しましょう。
マクドナルドやドトールコーヒーショップなどの対象店舗で、スマホのタッチ決済を利用すると最大7.0%還元されます(条件により差異有り)
また、手数料最安水準であるSBI証券でのクレカ積立で0.5%還元されたりします。
各人ごとに有利なクレジットカードを作ることがポイントを増やすコツですね。